いよいよ東天狗岳へ

中山峠を後にして、これから東天狗岳へと向かいます。急に傾斜がきつくなり上部の岩場を進んでいきます。足元にご注意下さい。少し平になった所を進んでいきますが、左側が切れ落ちている所を進んでいきます。再度岩場に取り付きます。手を使いながら落ち着いて、確実に登りましょう。

ここを過ぎた所で後ろを振り返ると、さっき通ってきたニュウが小さく見えます。目の前には東、西天狗の美しい姿が見えるでしょう。そしてこの先に最大の傾斜を持った斜面 が待っています。しかしその登りも15〜20分程で緩やかになってきます。これを登り切ると眼下には天狗の奥庭と、その中に小さく点在しているスリバチ池が良く見えます。(右写 真)

この登りでは標高が2500mを超えていますので、周りにあるのはハイマツばかりでダケカンバ等は細く小さくなってしまい、風によって変型しています。
  しばらく行くと、山頂方面と天狗の奥庭へ下りる分岐に出ます。ここまで来れば山頂まではあと一息です。一度ここで休憩をとって登り始めましょう。

さてここから先は小さなアップダウンを繰り返しながら山頂に向かいます。途中で1ケ所鎖がかかっている場所もありますが、使わずに登り事もできるでしょう。(左写 真)

そして天狗の鼻の岩峰の右側をまわり込んで、一度ほんのちょっと下ってから山頂への最後の登りになります。もう山頂は目の前です。(下写 真左)山頂へのガレ場を歩いて、ようやく東天狗岳の山頂に着きました。白駒池からここまでで、約3時間〜3時間半程みれば良いと思います。東天狗岳の山頂は思っていたよりも狭いので、休む時は少し端の方によけて下さい。ここも縦走路になっていますので。西を見るとすぐ目の前に西天狗岳が見え、その先には北アルプスが見えます。南の方には硫黄岳から奥には赤岳から中岳、阿弥陀岳の南八ヶ岳も望めます。その向こうには南アルプス北部の山々が見えるでしょう。

以上で東天狗岳へのコース紹介を終わります。今回はニュウ廻りのコースを紹介していますが、高見石から中山を歩くコースもあります。好みに合わせてどちらのルートを選んで頂いて構いません。ただ管理者の好みでニュウ廻りを選びました。それでは皆さん、安全登山を。


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