白駒池とはどんなところでしょうか?まだ訪れたことのない方、知らない方への簡単な解説を・・・。

 白駒池は長野、山梨両県にまたがる八ヶ岳の中でも北部(一般的には北八ヶ岳と呼ばれています)にあり、周囲をコメツガやシラビソなどの針葉樹林帯に囲まれています。標高2115mに位 置していて、中部山岳地域では亜高山帯に当たる部分にあります。
  近くには茅野市と佐久穂町や小海町をつなぐ国道299号線が通っていて、国道沿いの駐車場から原生林の中を徒歩で約10〜15分程歩くと、まるで別 世界のような静かな池の畔に立つことができます。

 周囲は約1.6km(一周約3〜40分程)、最大深度約8.6mの自然湖で水面にはヒルムシロやホソバノウキミクリなどの水草が浮き、夏になると池の周囲のハクサンシャクナゲが咲き、水色のルリイトトンボやオオルリボシヤンマなどのトンボが水面 近くを飛び交っています。近年ではオシドリやカルガモなどのカモ類が春先から初冬の頃まで、のんびりとしている姿も見ることができます。

 こちらでは白駒池周辺で見ることのできる高山植物や樹木、生物等をできる限りご紹介しています。

 それでは以下に月毎の様子を写真入りでご紹介していきたいと思います。

 紅葉の時期は標高が高いせいか、例年9月下旬〜10月上旬頃までと北アルプスの涸沢カールあたりと同じ時期になります。昔は初雪もこの頃でしたが、最近では10月下旬から11月に入ってからと遅くなっています。これも温暖化の影響なのでしょうか?

 池が全面結氷するのが大体11月下旬頃で、この氷は翌年の5月のGW頃まで残っています。このGWの頃はまだ池の周囲には多量 の雪が残っていますので、お越しの際は長靴等や防寒着を用意しておくことをお勧めします。また、車でお越しの方はタイヤチェーンも一応用意しておいて下さい。 まだこの時期は寒いですから・・・。といいますか、標高2000mを越えているということは、東京等と比べると季節にして春は約2ヶ月遅く、あっという間に夏は過ぎ、秋冬は約2ヶ月早く訪れます。気温ではおおまかにいって10℃程低くなります。この辺りを覚えておけば装備(特に衣類等)が楽になると思います。これは登山者だけでなく、一般 の観光で訪れる方にも言えることだと思います。こちらの方を訪れる方は、絶えず車にはパーカーや長靴、傘などを積んでおくと重宝します。

 


4月

 4月の白駒池はまだ厚い氷に覆われています。また、森の中の苔も大量 の雪の下に埋もれています。季節的にはまだ冬の続きのような時期で、いつ雪がふっても不思議ではありません。上の写 真のように晴れていればポカポカと暖かくて穏やかですが、荒れると気温は一気に氷点下まで下がります。防寒着や手袋などが必需品の時期です。

5月

 5月に入って白駒池を覆っていた厚い氷も徐々に解けてきて、水面が見えてきます。(上写 真)不思議なもので水面が見え始めてくると、それに合わせるようにいつの間にかカモ類が池に帰ってきています。
 中旬頃になってくると、この辺りでは最も早く咲くウスギオウレンが見えてきます。雪が解けた森の中の苔の上に小さくて可愛らしい花が咲いていることでしょう。本当に気にしないと見過ごしてしまいそうな小さな花ですのでご注意下さい。
 下旬頃になってくると岸辺のナナカマドやドウダンツツジが芽吹き始めてきます。そしてコヨウラクツツジ(上の下の1M % チ 1  ミ゙`タ@キ逗