ここでは小さなお子さんがいる、ご家族で歩くことができるコースを選んでみました。ここで写真に写っている子供達は小学3年生です。
白駒池〜麦草峠〜雨池
白駒池〜麦草峠〜茶臼山

---コースタイム---
白駒池(40分)ニュウ、稲子分岐(40分)ニュウ
ニュウ(40分)ニュウ、稲子分岐(30分)白駒池

 

ニュウ頂上にて  写真提供:和光鶴川小学校

<---解説--->
白駒池を反時計周りに進み、右側に稲子湯方面への分岐に出ます。ここは涸れ沢で木道を歩いていきます。この涸れ沢に水が流れているのは、春先や雨の後くらいです。
 ここを過ぎ、鬱蒼とした森の中を進んでいくと森が開けて小さな湿原に出ます。6月下旬から7月上旬位まではコイワカガミやワタスゲを見る事ができるでしょう。この先で道は再び樹林内に入ります。ここの道は年中ジメジメとしていますので足元に気を付けて進んでください。ただこんな環境のせいか、ここにはオサバグサが多いのも特徴です。
やがて大きな石の間を進み、急に登りになったところでニュウ、稲子湯の分岐になります。

 ここからがニュウへの登りの本番になります。樹林内をどんどん登っていきます。時々不明瞭な場所もありますが、落ち着いて周りを見回すとすぐに道は分かりますので心配はありません。途中この道中では最大の急登がありますが、大して長くは続きませんので途中で一息入れて登って下さい。ここを過ぎれば後は登っては平らになる、ということを繰り返して最後に一登りするとニュウの肩に出ます。天気が良ければこの真正面に富士山が見えるでしょう。

 ニュウの山頂に立つとさっき出発した白駒池が西側に見え、その向こう側に北八ツの峰が、さらにその奥に北アルプス連峰が遠くに望め、北の方には浅間山が。東側には裏妙義から奧秩父連峰が望めます。そして南の方には天狗岳、硫黄岳までの一大パノラマが開けています。十分に展望を楽しんで下さい。

 帰りは登ってきた道を下っていくだけです。くれぐれも足元には気を付けて下ってください。

---注意する場所として---
これといって注意する場所はありませんが、雨後などで足元が濡れている時の下りには気を付けるようにして下さい。


---コースタイム---
白駒池(40分)麦草峠(60分)雨池
雨池(80分)麦草峠(30分)白駒池

  雨池に到着してホッと一息 写真提供:和光鶴川小学校

<---解説--->
 白駒池から国道へ向かっていき、国道に出る少し手前を左に行くと麦草峠に行きます。樹林内を進んでいくと突然明るくなり、 麦草峠の上部の笹原に出ます。ここからは茶臼山などの北八ツの峰を望むことができます。進行方向右下の方に赤い屋根の麦草ヒュッテが見えますのでまずはそこへ向かいます。麦草ヒュッテから国道を渡り、茶水の池の横を通っていくと雨池への道になります。ここからはまた鬱蒼とした樹林内へ入っていきます。

 最初はコメツガの苔の美しい場所を通り、しばらく行くと笹が多くなりカラマツや広葉樹林になります。笹がなくなるとまた道はコメツガの森に変わります。後は道なりに進んでください。道はダラダラとした下りで、ハッキリとしていますので迷う箇所はありません。そして森から抜け出ると大きな林道に出ます。

 ここを左に曲がり、しばらくの間砂利道を進みます。さてここで悩むのがどちらの道から雨池へ下りるのか、です。最初に出てくる雨池南西岸(上の写真は南西岸です)への道は春先の雪解けの頃や大雨の後はよした方がいいと思います。危険な場所ではないのですがここは雨池までの間かなりの量の水が出ますので、少し遠くなりますがこの先の北西岸への道を下りた方が良いと思います。

 水量が多ければ雨池も思ったより大きな池で、西の方には茶臼、縞枯山が見えてとても開放的で気持ちの良い場所です。帰り道は来た道を戻ればいいと思います。

--注意する場所として--- 
 特に危険な場所はありませんが、前述のコース同様に雨の後の足場が濡れている時は足下に十分注意して下さい。


---コースタイム---
白駒池(40分)麦草峠(20分)大石峠(20分)中小場
(40分)茶臼山頂--展望台

  山頂に到着!  写真提供:和光鶴川小学校

<---解説--->
 麦草峠までは前述の雨池までと同じですので、そちらを参照して下さい。 麦草ヒュッテから国道を渡ると登山道がありますのでそこを進みます。15〜20分程で大石峠に着きます。ここを通り過ぎると道は登りが少し急になります。大きな石があり、少々歩きづらいでしょうがここを登りきれば中小場に出ます。

 中小場は高見石のように大きな石が積み重なって展望台のようになっています。遠くに南八ツの峰も望めてなかなか気持ちの良い場所です。そしてこれから向かう茶臼山が目の前に見えます。

 中小場を後にして道はここで1度下りになります。下りきり、登りになりはじまるといよいよ急登が始まります。ゆっくりと一歩一歩登って下さい。最初は道幅も狭いので対向者と行き違うのも大変かもしれませんが、やがて道幅は広くなってきます。そしてこのルート中でもっとも傾斜のきつい最後の登りが始まります。距離はそんなに長くはないのですが、かなりきつい登りになりますのでゆっくりと休憩をとりながら登って下さい。そしてここを登り切れば茶臼山頂です。

 茶臼山頂は上の写真のように木に囲まれています。展望台はここから西の方に道がついています。ここの展望台は南から北西にかけての展望が開けています。ただ足下が風化した石のために歩きづらいためなるべく端の方へは行かない方がよいかもしれません。北側の方にまわると縞枯山の縞枯現象がよく見えます。

 下りは来た道を帰ってもよいですし、そのまま縞枯山方面へ下り茶臼山と縞枯山の鞍部から五辻に下るルートと2つの選択ができます。

---注意する場所として---
 特にはないと思いますが、ただ茶臼山への登りはかなりの急登になりますので登りはいいとして、下りには注意して下さい。やはりここでも雨などで足下が濡れている時は注意して下さい。

 

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